活動概要

耕せにっぽんでの自立支援活動への想い

耕せにっぽん代表 東野昭彦より

元気のない若者たちを、農業や就労を通じ、自立支援していく『耕せにっぽん』を18年運営してまいりました。 延べ800名の若者たちを、自立へと支援してきた中で、若者と長年関わる中で一言で表現するなら、純粋でまじめなお子様ほど傷つき悩み、その結果、引きこもってしまいます。

そんな社会背景を、目の当たりにしてまいりました私たちは、そんな若者と共同生活を通じ、家族のように関り仕事を通じて人を喜ばせる事こそ、人生の喜びであることを伝え、それを仲間と共に支えあい、励ましあう事で、研修生は人としての輝きを取り戻します。

決してお子様を変えるのではありません。 真正面から心を伝え、真正面から教育します。 我々の教育指針は本来持つ好奇心や希望を取り戻し自分を信じる手助けをする事だと感じています。

耕せにっぽんでの研修の目的

耕せにっぽんの研修では、職員と研修生が家族のように関わり、理解と共感を感じながら、人を喜ばせる事こそ人生の喜びであることを伝えています。

研修生は、大自然の中での共同生活の中で、自立という同じ目的を自然に持つ事ができるようになっていきます。お互いの心を思いやり、笑い合い、ぶつかり合い、全員で就労や農業などの物事を協力し、スタッフのサポートを受けながら自ら学んでいく事で、自分自身の課題を見つけ、両親への考え方感謝する行動他人への理解と協調が出来るようになっていきます。

そして次第に自分自身を承認できるようになっていき、人としての本来の心を取り戻し、研修生自身の本来の姿を引き出す事によって、自分の手で人生を切り開いていけるように、サポートするため、研修活動を行っております。

施設での共同生活

施設での、共同生活を通し、生活のリズムを整えながら、協調性を学びます。
また、就労体験農業体験レクリエーション活動を通して、研修生同士で人間関係を結びながら、絆を深めていきます。

共同生活では、問題やケンカ事なども発生します。その場合、お互いに意見を交えながら、相手の事を理解し合うよう職員がサポートしていきます。練習の場を通して、社会で実を結ぶ体験を経ていきます。

研修での主な活動内容

朝の研修(朝礼)

様々な人間関係に関する、独自の教科書『スイッチオン手帳』を駆使し、様々なエピソードから人間関係の向き合い方を学びます。また、行動指針を研修生で読み上げ、潜在意識から行動出来るよう習慣づけを行います。

農業研修

自然の土と風に触れながら、種の状態から、収穫まで野菜や果物を育て、生命への感謝の気持ちを学びます。また、農業は1人だけで出来る事ではありません。青空の下、仲間たちとも助け合いながら、協調性を育みます。

就労研修

研修スタートから1か月程で、就労研修にも挑戦していきます。アルバイトと同等の仕事へ参加し、実際の社会の中で、経験を積み、自立への準備を整えていきます。

夕方の研修(終礼)

様々な人間関係に関する、独自の教科書『スイッチオン手帳』を駆使し、1日起こった研修生の出来事から、各々がお互いに長所を見つけ出し、発表します。客観的な自分自身の発見、自己肯定感の向上に繋がっていきます。

日直制度

研修生は、定期的に必ず日直を担当することになります。
日直は、1日の朝礼・終礼の進行を務めたり、朝お弁当を詰めるのを手伝う事や、食事後のお皿洗いの担当となります。

当たり前に享受していた家事を、体験する事で、大変さを学び、両親や他人に感謝出来るようになります。

研修のステッププラン

STEP
生活リズムを整える

耕せにっぽんでの、集団生活に慣れる事からスタート。
仲間たちと、コミュニケーションを取りながら、日中は農業等の無理のない生活を過ごし、
朝起きて夜眠る基本的な生活リズムを見直します

STEP
生活に慣れながら外部活動を出来るように

仲間たちとの、交流で友情を築きながら、生活に慣れていきます。
心を開きながら人と関わる事が出来るようになります

STEP
就労実習を経て、自信をつけていく

集団生活や人との交流が出来るようになってから、外部への就労実習へ挑戦します。
個々の性格にあった就労先で、働くことを学び、慣れていきます。
また、耕せにっぽんでの仲間たちと共に働きながら、就労先の方々とも交流していきます
外部就労先は、耕せにっぽんの活動を理解して頂き、研修生を受け入れてくれていますので、安心して就労実習に挑むことが出来ます。

STEP
就労実習を重ね、自分を見つめていく

様々な就労先での実習により、個々での目的、行き先を考えていきます。
職員のサポートにより、相談や話し合いをする事で、自身の想いについて考えていきます

STEP
職員との話し合いにより、就労先を決めていく

生活や就労が出来るようになり、自分自身の目的が固まってきたところで、
職員との話し合いや相談を通し、研修終了後の実際の就労先や進学先を決めていきます

STEP
社会に出て、自立を目指す

耕せにっぽんで、学んだ事を活かし、社会で自立していきます
研修の期間は、全体で6か月から12か月ほどで、個人で変動します。

研修生の1つ1つの成長を見ながら、
個人の性格や希望を踏まえて、丁寧に対応させていただきます。