やさしいやつ
【やさしいやつ】
うちに来る引きこもりの子たちは
基本的にみんなやさしい子たちです。
やさしい心を持ってる子たちです。
そしてほぼみんな自己肯定感が低いです。
極端な子は、自分のことが嫌いだ!とはっきり言います。
これってどういうサイクルになってるんだろうと思って
日々研究してるんですが、
ひとつ思い当たることがあったのでご報告します。
#そんなためて言うほど大したもんじゃない
先日、仕事のことで悩んで休憩室で泣いてる子がいました。
そこにA君がやってきたのですが、チラッとその子を見て
何か声をかけようか迷ったのか、
ちょっとウロウロしてモジモジして、
でも何もせずサッとその場を去ってしまいました。
別の日、その日は休日だったんですが、
『今日ちょっと畑の草抜きしたいから誰か手伝ってくれない?』
とみんなに呼び掛けたんですが、
A君は下を向いて『ハイッ!』とは言えませんでした。
後日、A君と面談する日があっていろいろ話を聞いているとき
この時の心境を聞いてみました。
ちなみにA君はとても自己肯定感が低く、
なかなか自分のことも好きになれないというのが悩みです。
泣いている女の子を見かけたとき。
・なんて声を掛けたらいいか分からない。
・自分がいいアドバイスをして上げれる自信がない。
草抜き手伝ってと言われたとき。
・疲れていたから休みたかった。
・休みの日にやろうと楽しみにしてたゲームがあった。
などなどの理由でした。
やさしい心を『持っている』のと、
やさしい『行動をとる』のとは、
似ているようでとても大きな差があります。
自分のことが好きになりたければ、
自己肯定感を高めたければ、
『持ってる』だけではなく『行動』できないと変わりません。
やさしい『行動』をとる、ということが
必要だろうなぁと思います。
やさしい行動とは何だろうと考えたときに、
『自』よりも『他』を優先することだろうと思います。
『自』とは、
・疲れている
・面白くない
・恥ずかしい(恥をかきたくない)
という自分の感覚です。
泣いてる女の子に声をかけられなかったとき、
突き詰めて話を聞くと、
『恥をかきたくなかった』のだそうです。
声をかけてもいいアドバイスができなかったときに
自分が恥をかいてしまう。
草抜きを手伝ってと言われたとき、
『疲れていた』そうですが、一歩も体が動かないほど
だったかというと全然そんなことはなかったそうです。
結果、恥をかくことはありませんでしたし、
余計な疲れをためることはありませんでしたが、
恥かいた結果得られたもの、疲れはたまったが得れたものは
手に入りませんでした。
それは『信用(信頼)』です。
『自』分の都合よりも『他』を優先してやさしい行動をとると
『信用』が手に入ります。
周りからの信用が得られると自分の居場所ができるので
自己肯定感は高まりますし、自分のことも好きになれます。
人はみんなやさしいです。
心にやさしさの種は持っているんですが、
それを行動に移すことが難しい。
でもちょっと疲れを我慢してやってみたり、
まあいいや、と開き直って恥かく覚悟ができたとき、
やさしい行動ができたとき、
思ってる以上の信頼が手に入り、自分に自信が持てます。
そのやさしさの種の芽の出させ方を一緒に探すのが
今の仕事かなと思ってます。
クロフネファーム 案浦
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