ありがとうに気づく力
【ありがとうに気づく力】
耕せにっぽん伊勢クロフネ校では、毎日誰かにありがとうを貰ってくる、という目標を立ててもらっています。
これがいざやってみると最初は中々みんな上手くいかず、最初のほうは「貰えませんでした」「貰ったけど内容を忘れてしまいました」「そもそも目標覚えてませんでした」などがほんとに多かったです。
そういえば振り返ってみると、みんなご飯を食べても作ってくれた人にありがとう、美味しいなどの感謝を言ってないということに気づきました。
やってもらえる事が当たり前と思ってしまう、あるいは感謝することがなんか小っ恥ずかしい感じがして中々言い出せないというのは耕せの研修生に多く見られます。
もちろん僕もそうでした。
このままではいけないと考え、僕が石垣校でどのようにして感謝ができるようになったかを思い返しました。
そこで思い出したポイントが2つあります。
1つ目は、みんなが普段から小さなことでもやってくれたことに対して感謝し、ありがとうと言いやすい環境を作ること。
頼んだことをやってもらった時はもちろんの事、食器を自分のとこに持ってきてくれたこと、挨拶をしてくれたことなどでもとにかく感謝するよう毎日呼びかけることで、自然とありがとうが出てくるようになりました。
2つ目は、日頃やってもらっていることを自分で体験すこと。
各々が寮の清掃を場所ごとにローテーションで全て経験し、大変さを理解することでやってもらった時の感謝がより実感しやすくなります。
料理についてはまだ試行錯誤の段階なのですが、レシピを探して作るところまで日替わりでやってもらおうかと考えています。
僕が耕せにっぽんに来て1番強く感じたのは、毎日の食事の献立を考え、必要な食材を買いに行き、他の家事もこなしながらご飯を作ってくれた母への感謝でした。
人数が多いのもありますが、毎日やりきるのはとても大変なことだと経験を通して理解することができました。
それを実感した時の、感謝が足りていなかったことへの不甲斐なさ、申し訳なさ。
そして同時に自分が生まれ変わったような感覚を、卒業するまでにみんなに伝えたい。
まだまだ未熟者ではありますが、このポリシーだけはしっかり持って行こうと思っています。
最近の伊勢クロフネ校では、みんなが感謝した、されたことを内容までしっかり覚えていることが多くなってきており、普段の生活の中でも自然に感謝できるようになってきました。
伊勢の冬は想像以上に寒く、頭部などまるで髪の毛が無くなったかのようですが。
お互いに感謝し合える環境の中、心の中から暖まっています。
明日はみんながどんな暖かい感謝を送りあってくれるのか。とても楽しみです!!
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